
2 救急処置のフロ一
図1−3 救急処置のフロー図

?容体のみかた(観察法)
事故現場では迅速に傷病者の負傷等の状態を正しく判断し、適切な処置をとらなければならない。このために、正しい観察法を習得しておくことが必要となってくる。
巡視船内等では限られた観察しかできないので、救助者の五感による観察が重要となる。その要点は次のとおりである。
・問診………傷病者の訴えを聞くだけでなく、どのような傷病であるかを想定し、十分時間をかけて質問、会話等により状態を確認する。
・視診………皮膚の色、粘膜、爪の色、呼吸状態、創傷の有無等の静的状態のみならず、歩行動作等の動態についても注意して見る。
・触診………漫然と触れることなく、痛みを訴えているときは、その原因を推定しつつ、掌全体で痛みのない周辺から静かに触れ、次第に要所に進める必要がある。
・嗅診………吐物、尿、便、アルコール、薬物等の臭いを嗅ぐ。
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